銭っ子

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このページ( http://plaza.rakuten.co.jp/NATURAL9NATION/2005 )を見てたら、
欲しくなってオークションで買っちゃいました(全5巻)。


銭っ子は、

両親を交通事故で亡くし、悪い親戚一同に金を巻き上げられた少年が、金を求めてさすらう

というお話です。
絵はドカベン水島新司、原作はよく知らないけど花登筐( http://www.hokumei.co.jp/topics/1.html )という人らしいです。
私が生まれる前に書かれた漫画で大分古い感じはただよってますが、熱いです。

主人公は悪い親戚にいじめられて、妹と海に飛び込み自殺しますが、
運良く「やさしい貧乏人」に救われます。

「貧乏人の方がやさしい、いい人」という設定があさはかかと思いましたが、
実は、これは後の伏線でした。

その後、乞食を生業とする「銭神」(と呼ばれる人。顔はドカベンのイワキ風)と出会い、
そこで銭の道「銭道」について学んでいきます。

出ました!です。銭の神、銭神です。
私、神シリーズに弱いんです。。。

それから、株、恐喝、ブローカーなど様々な商売(?)をめぐり、
主人公の銭っ子が成長していく過程が描かれています。

いや、あまり成長しているようにも見えません。

そして銭の道に身を投じるうちに、銭っ子、すっかり目つきが悪くなってしまいます。

最後は、自分の出した商店と大手スーパーの価格戦争みたいになっていきますが、
ここで人気がとぎれたかネタがつきたか、唐突に終了します。
まあ、その唐突さもよしです。


読み終えると、幸せはないんだね、みたいな憔悴感が残ります。
あと、付き合う女の子は、お金に汚くない方がいいかもなぁとか。