東証 日本テレビを監理ポストに

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041105-00000620-jij-biz
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041106-00000638-jij-biz


日本テレビ放送網の大株主構成が、以下のように訂正されました。


訂正前

   株主名            比率
1位 株式会社読売新聞グループ本社  9.1
2位 渡邉恒雄            6.8

訂正後

   株主名            比率
1位 株式会社読売新聞グループ本社  9.1
2位 渡邉恒雄            6.8 (実質所有者は読売新聞)


ネベツネさんの株は本当は読売新聞グループのものですよ、と変更したらしい(数字は微妙に違うかも)。


東証では、「虚偽報告の疑いがあり」として日テレを監視ポストに移行。
まだ調査中だが、最悪のシナリオでは上場廃止もないとも言えない。


なんで、そういう記載をしたかの理由として、日テレ側では、

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041106-00000000-san-soci
http://www.ntv.co.jp/info/news/194.html

日テレとの親密性のシンボルとしての形式的な名義表示で、慣行が引き継がれてきた。

という説明をしているが、わざわざ、そういうことする意味があるのだろうか?

実際は渡辺氏が名義を貸した形で、配当はすべて読売新聞が受け取っていた。

らしいが、いくら資産家(?)のナベツネさんといえども、持ってないものを持ってることにされても困るだろう。


EDINET(コード:681038)
http://info.edinet.go.jp/

を見ると、11/5に頻繁に訂正があり、なんか怪しげ。
(配当はもともと読売新聞が受け取っていたなら、なぜ数字が変わる?)


週刊ポストによると

http://www.weeklypost.com/jp/040910jp/edit/edit_2.html

証券取引法第27条の23によって、発行済株式の5%を超える株式を取得した者には、「大量保有報告書」の提出が義務付けられている。「例外規定はない」(関東財務局統括証券監査官)という。当然、渡辺氏も報告書を株式取得から5日以内に財務局へ提出しなければならない。しかし、関東財務局で確認したが、「渡辺恒雄」の名が登場する報告書は見当たらない。

とのことで、今回の訂正は、ナベツネさんの 5%ルール違反をもみ消す手段のようにもとれる。


西武の松坂と、日テレの柴田アナのめでたい発表と裏腹に、
西武鉄道グループと読売新聞グループは大変なことになってきました。
来年の野球チームもスポンサー企業が大きく入れ替えになっちゃうかもですね。


とりあえず、これだけ盛り上がると、インサイダーの買い支えがないかぎり、
日テレの株価のストップ安は避けられないでしょう。
事態が、放送、マスコミ業界、はたまた市場全体に飛び火しなければよいですが。。。


こんな日には、

渡邊恒雄 メディアと権力(講談社文庫)

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でも読んでみるか。