東証1部昇格銘柄を事前にキャッチして資金を5倍にしたJ-Coffee投資法

東証1部昇格銘柄を事前にキャッチして資金を5倍にしたJ-Coffee投資法

東証1部昇格銘柄を事前にキャッチして資金を5倍にしたJ-Coffee投資法

先日、日本駐車場開発(2253)、イワキ(8095)が東証2部から東証一部に指定変えされ、発表日はストップ高をつけました。指定変えされるとなんで株価が上がるのでしょうか?それはインデックスファンドの買い、および買いを予測した投機的な買いが入っているためです。


インデックスファンドとは、インデックス(平均株価指数)に対応した資金運用を行うファンドのことです。日本でインデックスとして有名なのは、日経平均株価TOPIXで、それに対応したファンドがいくつかあります。


野村證券用語辞典 インデックスファンド。
http://www.nomura.co.jp/terms/a-gyo/indexf.html


インデックスファンドは、インデックスの動きに連動するのが任務のため、インデックスに入っている銘柄を「少しづつ」買って行きます。そして、このインデックスの銘柄は、しばしば入れ替えがあります。


東証 一部指定・市場変更等
http://www.tse.or.jp/listing/1section/1sec.html


新たにインデックスに入った銘柄には、インデックスファンドの買いが入り、株価が上昇する傾向にあります。インデックスファンドからみると、個別銘柄に投入する資金は「少しづつ」ですが、元々のファンド資金が巨額なため、個別の銘柄から見ると、大きく値動きすることがあります。


著者の言う「コバンザメ投資法」では、この銘柄入れ替えを予測、また発行株式数から値上がりの程度を予測し、投資していきます。巨大なインデックスファンドをジンベイザメ、その動きに便乗する個人投資家の売買をコバンザメと比喩しているわけです。


著者のサイト
http://j_coffee.at.infoseek.co.jp/


銘柄入れ替えの予測にしぼって書かれた書籍はめずらしいので、なかなか面白いと思いました。立会い外分売や株主優待東証の基準を満たすために行われる場合もある、という指摘も興味深かったです(自分の勉強不足でもあるのですが、いままでそんなこと考えたこともなかった)。情報を分析して、どの銘柄が昇格するかを予測するのも面白い予測ゲームかと思います。


ただし、この銘柄入れ替え狙いの投資法は、グーグると既知の戦術のようです。著者も最後に言っているように、公に知れ渡った必勝法は既に必勝法ではない(いきすぎると逆に必負法になる)ので、ご注意を。

異常繁殖がつづくと、コバンザメの適正数をオーバーするのではないでしょうか?
東証ジンベイザメのためにルールを変更する悪夢も実現するかもしれません。
嵌め込みを狙う天敵がそのうち登場するかもしれません。