スキャルピング株取引の控除率は思ったほどよくないかも

一般的な公営ギャンブル控除率は25%ほどで、
株の取引の手数料は約定代金の0.1%程度だから、控除率という点ではるかに株は優秀


と思っていたのですが、トレードスタイルによっては、
「はるかに」というほどの差はない気がしてきました。
というのは、手数料は「利益」に対してかかるのでなく、一般に「約定代金」に対してかかるからです。例えば目標利益1%の回転売買をする場合、100万円で買って101万円で売ったとすると。

手数料=100万円×0.1%×2(往復)=2千円
利益=101万円-100万円=1万円

「利益を分母」とした場合の控除率=2千円/1万円=20%
公営ギャンブルとそう変わりませんね。


さらに負けた場合もこの手数料はかかるわけで、回転売買の勝率60%とすると、

20% / 0.6 = 33%

この考えだと控除率は33%です。ある意味
スキャルピング控除率は、公営ギャンブルより悪い」
と言えるかもしれません。


もちろん、手数料も約定代金にかかわらない方式もあるので、一回の売買金額を大きくすれば、もっとパーセントは少なくなります。また、1ティックの差を狙うような超短期回転売買でなければ、手数料はほとんど無視できるレベルです。