IDデイトレでラクラク1日5万円儲ける川崎式投資法

IDデイトレでラクラク1日5万円儲ける川崎式投資法

IDデイトレでラクラク1日5万円儲ける川崎式投資法

前日大きく上げた銘柄を翌日寄り付近で空売りして、数ティックで利益を出そうというデイトレ本。前日の上げは、ローソク足では陽線となるが、「上ヒゲがついた陽線を狙え」というのがこの本の言うところ。この本の特徴は、空売り対象銘柄を「上ひげと陽線」の長さの割合で、何対何ぐらいだったら、ロスカットラインはどう、とかいう、その「何対何」をパターン化して説明しているところ。このパターン化がIDデイトレという所以のようです。せっかく類型化したのだから、1:5のときはドラゴンスマッシュ、1:4のときはサルノヒックリみたいな名前や絵をつけてみたらよかったのではないでしょうか?


そして、私が思うこの本の最大のインパクトはカバーの副題にありました。

感覚や直感ではない、もっと数学的に検証した株式投資の本

僕は、2/3ぐらいを読むまで、ヒゲ陽線の類型ごとの、翌日の勝率の統計的なデータがあるものとばかり思ってました。しかし、そんなものはありません。どうやら「数学的な検証というのは、ヒゲの比率のことを言っている」ようです。1:3とか数字が使われているから数学的と言ってもいいらしいです。数学ってすごいですね。じゃろってなんじゃろ。


あと、著者は主婦らしいですが、文章が主婦っぽくないです。もっとどうでもいい暮らしの話題とか例えば話とかしてくれないと読んでてつまんないです。そんなことでは有花タン( http://d.hatena.ne.jp/muimy/20050404#1112789794 )のようにカリスマにはなれません。


あ、この本は、特に目新しいところはないですが、そんなに酷い内容は書いてないと思います。前日上がった銘柄で、好材料(ニュース)がない銘柄を、ヒゲの具合を見ながら、空売りしてケガしないうちに撤退。真っ当だと思います。私も空売ってみようかしら、ぐらいの空売り初心者?が読むにはいい本かもしれません。