ひとりでは生きられないのも芸のうち

isbn:4163696903
という本を読んだ。
仕事に関するいくつかの話が面白かった。


この本を読んでいると、
デイトレーダーといった己の利益のみを追求するような活動は
豊かな社会だからこそ存在できる特別な時代の副産物で、
与え与えられるという人が生きていく中で不可欠なものを欠いており、
その上稼ぐが勝ちな拝金主義思考に陥っている、
何だかどうしようもなくクズな仕事に思えてきますなぁ。


あと、仕事ってのは、唯一無二の自分の才能を発揮するような創造的な活動ではなくて
大多数の人にとっては労働なんだし、適正なんてすぐには分からないんだから、
新人はつべこべ言わず、何でも働けって話もあった。
東大生が将来自分がニートになるかもなんて言ってるのは芸術家気取りの勘違いのガキだ、
って感じの話があったが、クリエイティブな仕事でチヤホヤされてるあーたには言われたくないと
芸術家きどりのガキは思うだろうなぁ。


うーむ。こういう真っ当な意見の本を読むと
心のバランス的に不健康なので、寝る前に無頼伝涯と黒澤でも読むかな。