不動産は値下がりする

ISBN:4121502523
リクルート創始者の江副さんの書いた本。


バブル時代の思い出話で
北海道拓殖銀行がなぜ倒産したのか?みたいな話があったけど、
著者の江副さんが、北海道の拓銀が融資してるホテルに
何かの用事で泊まりに行くところからはじまっていた。


やっぱ事業やって交友関係も広い人っていろんな引き出しがあって、
何か論じるにしても自分の体験とつながってるからすごいなーと思った。
ひきこもってる学者とか株ニートだと、こういう体験とか交友関係とかは
皆無だもんな。


あと、何か高尚な感じがした。著者が年だからかな。
江副さんと同じような、事業家で経済犯罪者候補のホリエモンの本
では拘置所でオナニーとか下品で下賎な感じだったのに
江副さんの本は世界のちょっと住みたい街とか落語の話とかだし、
何か「友達に読ませてもはずかしくない」話題にけっこうな違いを感じた。


本の題名の不動産が値下がりするに関して
金利が上がるから不動産が下がる」ってのに関しては
この本の刊行が2007年で、何かかなり前提条件というか時代がかわってはいるんですが、
シナリオは全然違ってますが、不動産が下がったのは事実だし、金利が上昇傾向なのも事実でしょうか。
悪名高い小泉政権の小さな政府方針は完全に忘れられて、
信用あるうちはいくらでも借りときゃいいじゃん、国債発行して円もバンバン刷ればいいよ!
ってな感じで、
円キャッシュ資産の時間、量が一番長い自分としては、
そういうのはうれしくないんですが、
それでも円高なのは不美人投票なのか。。。