ハゲタカ(映画)

久々に映画館で映画を見た。
こんな感じのテーマの映画だったと思う。

日本という国は既得権益をもった少数の老害とブタどもに牛耳られている腐った国で
改革は進まず、無知な労働者は搾取されつづけてる。
一方、日本のモノづくりを支えている、日本人の勤勉と清廉という美徳、DNAは
すばらしいもので、このDNAは今だ死んでいない。
古いもの新しいもの、良いこと悪いこと、いろいろあるよね。
モノづくりやプライドを忘れた社長はカッコワルくて、喫煙をやめない頑固者はカッコイイんだ。


感想としては、とりあえず、
いろいろ台詞がかっこよかった(うろおぼえ)。

「日本は生ぬるい地獄だ」
「強くならなきゃ人を殺してしまう。それが資本主義だ」
「あぶく銭はパーっと使ってやらないとな」
「greed is goodの時代は終わった」


しかし、うすっぺらい。俺の毛髪か人生並みにうすっぺらな感じ。
かっこいいセリフを言う人の背景とか言うに至った過程がほとんど映画の中で説明されていない。


TV版のキャラと、金融危機とか派遣切りとか世間の話題の上にあぐらをかき、
ごちゃまぜにしてみましたって感じ。松本零士かよ。
映画製作過程でリーマンショックとかがあって、シナリオを大幅変更したそうで、
そのせいもあるのか、何かどうもしっくりこない。


TV版(の前半)はけっこうおもしろかっただけに、ちょっと残念。
でも、社会派経済派?の映画ってけっこう少ないからNHKには今後もがんばってもらいたいです。