地震の株価への影響

地震や天災は株価の下げ要因になります。


株価変動要因
http://www.tse.or.jp/beginner/online/online22.html


2004/10/23(土)、 震度6強の「新潟県中越地震」がありました。
それを受けて 2004/10/25(月)のマーケットは日経平均 197.98円安(-1.82%)と大きく下げました。寄り付きから大きく下げ、午後若干戻しましたが、大きな下げで終わりました。

ただし、この大きな下げは、地震の影響の他に、

など、様々な下げ材料が重なりました。


阪神大震災のときと比べて

新潟県中越地震」に比べ、1995年の「阪神大震災」では、
経済的には、大きな被害だったはずですが、
翌日これほど大きくは下げていなかったようです。
(大きく下げたのは1週間後ぐらい。それもその後1週ほどでもとの水準に戻っています)

http://members.at.infoseek.co.jp/J_Coffee/sonotoki.html#jishin


新潟県中越地震」の後の株価は、「阪神大震災」と比較して、

  • 他の下げ材料が重なった
  • 他の上げ材料がなかった
  • イメージ先行、狼狽売り(短期投資が増えた?)

などの下げ材料が重なったと思われます。



しかし、今回地震によって、下げたといっても -1.82%
下げるときには10%以上下げることもあるらしい。恐ろしや。


歴代の日経平均騰落BEST10
http://www.dd.iij4u.or.jp/~gorai/record/nikkei-heikin.htm


業種別の影響

業種別に見ると、総じて下げですが、
一部、建設業などは災害復興需要などで上げるようです。
建設業は、午前中、33業種中唯一プラスでしたが、最終的にはマイナスになりました。

1 建設業          -0.06% →復興需要
2 電気・ガス業    -0.63%
3 水産・農林業    -0.93%
4 石油・石炭製品  -0.99%
5 銀行業          -1.13%

...

27 鉱業           -2.02%
28 保険業         -2.03% →保険金支払わないと
29 空運業         -2.03%
30 鉄鋼           -2.06%
31 ゴム製品       -2.40%
32 パルプ・紙     -2.43%
33 不動産業       -2.60% →そのまま大打撃

個別銘柄への影響

現地企業

新潟県に工場や事業所を持つ会社は特に大打撃になります。
工場が被害を受け、冬の間操業できないなどだと大変です。


ただし、単に「工場をもっているから」といって売っていると痛い目を見ます。
新潟県に工場を持つ雪国まいたけ始値で大きく下げましたが、
工場の操業には影響ないというニュースが出ると株価は回復しました。


雪国まいたけ (1378)

始値  689 
終値  734(+0.69%)
高値  745
安値  681
新幹線の脱線

新幹線、ときが脱線しました。
新幹線の脱線は、開業以来はじめてのことです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041025-00000015-mai-soci


JR東日本は、寄り付きで大きく下げましたが、
その後反発し、終値ではそれほど下げませんでした。
別に下がって欲しいわけではないですが、
安全神話崩壊はイメージ的にもっと下げかと思った。


東日本旅客鉄道 (9020)

始値  566,000
終値  575,000(-1.54%)
高値  579,000
安値  562,000
建設の中でも

地震から復興需要があるといっても、建設業全部が上がるわけではなく、
ストップ高のところもあれば、マイナスのところもありました(平均して-0.06%)
特に新潟を地盤にしている福田組(1899)と植木組(1867)は爆上げ。


植木組 (1867)

始値  237
終値  237(+26.74%)
高値  237
安値  237

福田組は値がつかずでした。