標準化のデメリット

資材管理の検討課題に「標準化」というのがある。例えば、ある商品を組み立てるのに使うネジ。いろんな商品を開発していると、ネジ部品のバリエーションはどんどん増えていく。しかし、ネジなどの汎用的な部品は、商品ごとにバラバラである必要はなく、ネジの種類を絞り、商品間で共通化して利用することができる。標準化では一般に以下のメリットがある。

  • 品質向上、
  • コスト削減
  • 納期短縮
  • 管理業務軽減

しかし、メリットがあることにはたいていデメリットもある(使い方によっては)。標準化のデメリットは以下のことである。

経営面

標準化にこだわりすぎると保守的になり、柔軟性に欠ける。標準化はコストや品質のための手段であるのに、標準化することが目的になり、実際にコスト削減や品質向上にならない場合がある。

業務面

標準化された資材を利用することで、都度設計する手間は不要になる。反面、その資材しか使えないということは、さまざまな制約が増加し、設計作業を複雑化させる可能性がある。


なんとなく、EJBとかフレームワークとかの誤用を連想した。